●心の理解が難しいこと
頭では分かっていても、どうしてもモヤモヤすることがあります。
それは後輩に道を譲ることです。自分が頑張ってきたことは、後輩も同じように出来るキャリアがあるのに、それを納得出来ないことは多々あります。
実績があればあるほど、「何故なんだ?」と誰にとかではなく、叫んでみたくなります。そんなことをしたら、周囲も後輩も困ると分かっているから我慢はします.。でも、心は晴れません。
「排除」されるという怯えがあるのです。譲ることは自分も先輩からされてきたことです。時が経てば、誰にも訪れる自然の流れです。それでもその事態を自分の排除と思ってしまうのです。
そうです。誰もが理性的に考えれば当たり前の道理なのです。老兵は去るのみなのです。後進に道を譲り、新たな役割を見出すしかない。いつまでも同じ場所には立っていられないのです。
それに気付けば、「譲る」準備にかかれます。しかし頭では分かっても腑に落ちないから、現実を直視したくないから、そのため何も準備せず、突然「排除」される状況に追い込まれるのです。
そうなると自分がみじめに思えてきます。それは辛いことです。自分で自分の首を絞めるのです。自滅へ向かってしまいます。
そうならないためにも、次を考える、視線を未来に向ける、自信と楽観をもつことが大事です。そうすれば、自然と譲ることも受け入れられます。自分が動く。全ては自分の心ひとつなのです。
その日は必ずやってきます。それを早めに察知し、冷静に受け入れて、粛々と準備にかかるのは、難しいことではありますが、それが自分を守る唯一の道だと強く思うのです。