「テレビが見られない…」

入院している時は、体力がまだ十分に回復していなかったせいか、よく眠れないことが多かったです。夜10時に寝ても、寝たり覚めたりうつらうつら状態で、朝4時前には目が冴えてしまうという状況でした。寝るのにも体力がいることを実感したものです。

寝ていなくてはいけない時間に起きている、シッカリ眠らないと脳は休まらないのでは、病院の中で自分だけが寝られずに起きているのじゃないか…、と朝一人で不安になったり、淋しくなったりしました。眠れないことには罪悪感さえ覚えていました。そんな私の友は早朝からのテレビの情報番組でした。

 

この時間に、もう元気よく働いている人がいるということが安心でした。朝ごはんの8時までテレビをつけて、キャスター達の笑顔を見ながら、世の中に起きていることをボーっと眺めているのが癖になっていました。

それは退院してからも何となく習慣として残っています。今はぐっすり眠れますが、目が覚めるとベッドの中でテレビのリモコンを探してしまう自分がいます。しかし…、最近は情報番組が「市川海老蔵事件」に乗っ取られているので、朝はNHKの「てっぱん」だけで他の番組は見ません。

この事件に対して様々な意見があるのは分かりますが、あまりにも取り扱い過ぎではありませんか?私は、闇の世界の扉を開けているような恐怖をすら覚えてしまいます。

寝起きの気分転換でつけているテレビに怯えているようでは仕方ないので、特定の番組以外は朝のテレビは見たくありません。今でもたまに4時ぐらいに目が覚めてしまうときは、布団の中でじっと楽しいことを想像して家人が起きるのを待っています。

 

目覚めの友を新たに探さなくては…、と思っています。ところが驚いたことに、朝の情報テレビ番組には期待していなかった、爽快さや楽しさ、面白さ、そして手軽さ、それまで期待している自分がいます。困ったことです。

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