研修講師

この厳しい市況で、研修会社も講師も随分仕分けされていますが、それでも全国で人材研修の講師は活躍しています。研修講師という仕事に興味を持つ人は昔から多いのですが、研修講師には特別な資格が必要ということではないので、かえって「どうすればなれるのか?」が難しく、混乱するようです。

産業カウンセラー、社会保険労務士、中小企業診断士…、様々な資格を持っている人が企業研修の講師を希望してきます。

勿論資格は邪魔にはなりませんし、上手く活用することも出来ます。しかし資格が無くても十分講師の仕事は出来ます。ただし企業研修の講師の場合、企業で働いたことが大きなポイントになります。というのは、企業研修の参加者にとって、一般的な話より、経験に基づいたリアルな事例を提供される方が分り易いのです。また参加者の悩みを自分の経験に照らし合わせて、じっくりと受け止められないと共感が得にくいです。講師自身の経験と今企業で起こっていることには、時代の違いも、人の経験の差もありますが、やはり講師が興味を持って参加者の立場を理解することがとても大事です。

企業研修の講師に私が必要だと思うことは…

(1) 人と関わることが好きなこと

(2) 自分のこと以上に他者に興味を持てること

(3) 状況(場の空気)を掴めること

(4) 自分に酔わないこと、自分を客観視できること

(5) 時間管理と自己コントロールができること

です。挙げればまだ限りなくあります。

自分で長く講師稼業をしておいて、こう言うのは偉そうですが、講師というのは中々難しい、しんどい仕事です。でも多くの人に会えますし、企業の面白さ、組織の難しさも肌で感じられますし、何よりもリアルタイムの企業戦士を見ることが出来ます。

仕事はなんでも面白いし難しいです。そんな中で苦労している企業人に少しでも役に立てればという気持ちが一番講師には必要なのかもしれません。

 

 

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