脱!車椅子
ブログでも書いていますように、私はよく外出します。行き先で歩くことはあっても、行き帰りは車椅子で出かけます。昨日は大森の「牧田中医クリニック」に鍼治療に行きましたが、行き帰りとも車椅子は使いませんでした。初めての経験です。
クリニックはJR大森駅東口から歩いて5分の所にあります。この「徒歩5分」は健常者では可能ですが、私だと10分強掛かります。平らな道で人通りが少なければ問題は無いのですが、やはり通行人を避けながら凸凹のある道を歩くのは、しんどいことです。
鍼治療は一時間弱ですが、自宅から大泉学園の駅まで20分弱歩き、乗り換えも歩いてやっとクリニックに着いた時はいつもの倍ぐらい疲れているように感じていました。
ところで「牧田中医クリニック」(https://makitachuiharikyu.jimdo.com/)は、牧田総合病院の関連施設として、リラクゼーションではなく、医療(脳卒中や認知症等の予防と治療)を目的としていることを特徴としています。
最近でも6月3日の読売新聞夕刊のYomiDr.「こころ元気塾」で、「認知症に鍼治療」として採り上げられています。「リラクゼーション」ではなく、「医療」としての針治療を行います。
私の担当医は矢野先生ですが、今回写真をお願いしたら、若輩者だから写真を出すのは…と言われてしまいました(次回は彼も含めて、クリニックのスタッフの皆様に登場してもらおうと思っています)。いつもの様に治療が始まりましたが、首筋に鍼を打った時に、今日は首がこっていますねと言われました。
きっと右手で杖を強く握り締めて、緊張して歩いていたからだと思います。帰りは大森で夕飯を食べて(「チャオ」という駅近くの特徴のあるイタリアンですが、このお店のことはまた紹介します)、1時間半かけて戻ってきましたが、鍼治療のお陰で、筋肉痛も無く今日は体調も好調です。
車椅子での移動は楽ですし、危険もありません。でも自分で思うようには動けません。押してくれる家人との息は随分合ってきましたが、時にはぶつかることもあります。エレベーターを探して、一旦駅を出て、駅ビルの業務用エレベーターを利用せざるをえないこともあります。
杖での歩行は体力的にも精神的にもとても疲れます。でも精神を集中して、人の流れを見ながら歩くのは快適でもあります。自分の足で、自分の思う通りに歩けるのは素晴らしいことです。鍼治療も含めてリハビリに励んで、走るのは無理としても、スキップぐらいは出来るようになりたいものです。これからも「脱!車椅子」を推し進めていきたいです。