プライド

自分を大事にすることは悪いことではありません。自分の考えをしっかり持つことも賞賛に値します。でもそれらを重視するあまり、人の意見を聞かない、自分を守る行動に走るのは、私は賛成できません。プライドを持った人には惹かれますが、それが鎧兜になって他者と相容れない状態になってしまったら、せっかくのチャンスを見逃すことも出てきます。

「あの人には何を言っても無駄だ、はねつけられるだけだ、関わらないほうが無難だ」と周りからレッテルを貼られ、人と交わる機会を逸することもあります。人と交わる機会が少なければ、プライドを傷つけられることも少なくなりますが、私はそれでは成長は出来ないと思っています。

どんなに苦手な人でも、自分にとって聞くに値しない意見を持っているような人でも、交わってみれば一つや二つの発見はあります。時間の無駄だと思わずに、関わっていって欲しいといつも研修では言っていました。

プライドを前面に打ち出している人は私の拙い経験では、頭が良いと言われている人、成功経験を持っている人、知識の豊富な人が多いようです。つまりビジネス相手として魅力的な人です。でもそういう人たちと接する時は言葉一つに気を使わなくてはなりません。プライドを傷つける琴線に触れないように細心の注意が必要です。

そうすると相手は良い気分になって、私に色々情報や知恵を与えてくれますが、私は細心の注意が必要な対応にばかり気がいって、少しは持っている私の情報や知恵をお返しすることができません。いつも心の中で「すみません」とつぶやいていました。

年を重ねると人は頑固になりがちです。その姿も鎧兜で武装していることと似ています。注意をしたいものです。勿論年を重ねてきたのですから、いい加減自分の主張やスタイルを貫きたいと思うのは悪いことではなく、応援したい状況です。けれども私はいつまでも好奇心の強い愉快な人間を目指したいので、「感じの良いばあさん」になりたいなと思っています。因みに家人は明らかに「頑固じじい」を目指して(?)います。

 

 

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