大森界隈
京浜東北沿線はそもそも練馬の片隅で暮らしている私にとっては、あまり縁の無い土地です。
唯一の思い出は、高校時代の友人が大森の社宅に住んでいた際に、生まれて間もない子供を見に行ったぐらいです。その男の子が今は就活の真只中ですから、随分昔の思い出です。大森貝塚のすぐ近くに社宅はありましたが、今はその社宅もなくなり、風景もかなり変わっています。
大森には中々思うように動かない上肢のリハビリのために、最近通い始めた中医クリニックがあります。
栗本慎一郎さんがおっしゃっている通り脳梗塞はタフな病気ですので、ともするとこちらが疲れてしまうことや不安に苛まれることもあります。特に上肢のリハビリは下肢とは違って、地味な日々の努力と手や指が固まらないように、日々家人の協力の下、関節の曲げ伸ばし等が必要です。
それでも上肢の関節はもの凄い勢いで硬く固まってきます。努力はしていますが、時々「もうたくさんだ」と感じてしまうこともあります。
そのリハビリに良いと紹介されたのが、大森の中医クリニックです。まだ通い始めたばかりで、どれ程の効果が表れるかは分かりませんが、しばらく大森通いをしたいと思っています。
私の状態(車椅子、もしくはヨタヨタ歩き)だと家から大森までは、優に2時間近く掛かりますので、一仕事です。でも折角行くのだから、大森の町を散策したいと思っています。
大森は歴史と文化の香る街です。山王口を出るとモース博士が発掘した大森貝塚や、尾崎士郎、川端康成など多くの作家が住んだ馬込文士村にたどり着き、東口には酉の市で賑わうおおとり神社があると聞いています。全く土地勘の無い大森の町が身近な町になるかもしれません。楽しみです。