愛犬はく
妹が飼っているビションフリーゼは我が家のアイドルであり、癒しです。
5年前に我が家に来て、好き勝手し放題の犬です。千と千尋に因んで「はく」と名づけました。
はく」はオスですが、ビビリです。風や雨に弱くて、強気のメス犬も苦手です。人が来ると吼えまくりますし、私の言うことも聞きません。自分の婆や(ばあや)程度に思っているようです。
でも平均年齢が高い我が家には無くてはならない存在です。物忘れのひどい父も「はく」の散歩だけは欠かさずしますし、気難しい家人も「はく」には寛容です。父の世話と私の発症で大変な思いをしている妹を、慰め励ましているのは明らかに「はく」の存在です。
「はく」が何を思っているのか、考えているのかは分りませんが、人間の勝手な思い込みかもしれませんが、「はく」は私たちを大事にしてくれて、妹のナイトも買って出てくれています。
私が退院して家に戻ってきた時は「何者じゃ!」と言わんばかりに私の車椅子と杖に吼えまくっていましたが、今は杖が倒れると教えてくれますし、舐めたりしています。車椅子に乗っている姿にも慣れてきたようです。
この小さきものに随分負担をかけていますが、彼はいつも変わらぬ姿で私を見守ってくれています。有難いなと思っています。
心と体が和むことが、リハビリには一番です。「はく」はそういう意味では最高のセラピストです。