縁を繋ぐ
今朝の新聞で週間ダイヤモンドの広告を目にしました。「無縁社会」という特集です。
その特集の中に「無縁死年間3万2千人」という数字もありました。私の従兄弟は練馬駅前で葬儀社をしていますし(108年の歴史があります)、母も伯父の葬儀社の仕事を手伝っていましたので、人の死には子供の頃から身近に感じていました。
私は葬儀の仕事には関わっていませんが、葬儀に対する考え方や、家族のあり方は、私が子供の頃とは随分変わってきていると感じていました。でも無縁死がこんなに多いとは驚きです。
人は必ず誰かと繋がって生きていると思っていました。「今の自分」は親・兄弟や過去に巡り会った人達が作り上げた存在だと思っていました。だから無縁死の存在を信じられません。
昨日も書きましたが、私は倒れてから今日まで、今まで縁を繋いできた人達からたくさんの愛情と親切と真心を貰ってきました。治療やリハビリで初めてお会いした方達とも新たな縁を繋いでいます。
人間は、死に向かって日々生きる、はかなく愛おしい存在だから、その貴重な日々の中で「人と人との縁(えにし)」を大事にしていきたいです。
無縁死の存在は人との関わり方、社会との関わり方、人の情とかが希薄になっている、全てに何か大事なものが足りないことを物語っているのでしょうか。