共生
私には今、私を精神的に支えてくれる多くの人がいます。昔の仕事仲間、友人、客先の方々、今の仕事仲間、家族。本当に感謝です。
その中の一人に、家族ではありませんが、大事なパートナーがいます。彼は倒れてからずっと一緒にいてくれています。どうなるか先行きが全く分らなかった私に「どんな姿や状況になっても江尻みどりの本質に何ら変わりはない」と言いました。この言葉は私に大きな勇気をくれました。
少しずつ元気になった今は、仕事のことで殆ど毎日議論をして、時には喧嘩になることもあります。「もう貴方なんか必要ない」とか…、癇癪を爆発させることも時折あります。でもかけがえのない相方です。彼も私と関わることで、少し変化しています。
前にも書きましたが、私には高校一年生からずっと付き合っている友人が4人います。一年に一回旅行をしたり、会って食事をしたりしていました。ずっと仲良しでしたが、それぞれの生活もあり、年に数回会うのが限度でした。けれども今回私の病気をきっかけにメール交換が始まり、もう一人バレー部の仲間も加わり、朝も早くからメールの嵐です。
私は勿論力づけられていますが、彼女たちも頑張る力をみどりから貰っていると言ってくれます。そして今では悩みや愚痴や小さな野望などを互いに語り合っています。一ヶ月に一回は会いたいと思い、食事や花見や散歩、趣味のお披露目会などを計画しています。
私は多くの人達に色々な場面で支えられています。「人は一人では生きていけない」と今回は心の底から思っています。でも支えてくれている人達の存在を今まで強く意識することはありませんでした。自分の時間、自分の仕事で手一杯と思い込んでいたからです。自分だけで頑張っていると勘違いしていたからです。
一緒の時間を過ごす、同じ景色を見る、一緒に考える、悩みを共有する・・・そんな風に「共生」できる仲間を持つことは、人生の大きな宝だと思います。