●年齢と漠たる不安

物覚えが悪くなるということは、年齢を重ねると訪れることです。10年前より行動力も落ちています。臨機応変な対応力も柔軟な思考も出来にくくなっています。

でもです、それは不安なことではありません。生物であれば誰にも訪れる自然の摂理です。

不安を増長するのは、自分の将来が見えないからだと思うのです。研修の場でも、「もう50歳になります。これからどうなるんでしょうか?」とか「年を重ねて、自分の居場所がどんどん狭くなる」とかいう声を聴きます。視界不良なのです。

でも原因は年齢ではありません。若い頃は視界不良であっても、突き進んでいける馬力があったのです。でも馬力だけで邁進するのには元々無理があるのです。

最終ゴールを自分で決めて、そこにたどり着くための航路を決めなくてはと思うのです。何処に行くか分からない。そもそも、そこが何処なのかも分からない。これでは不安も大きくなります。「自分はかくありたい」と考えることが大事なのです。

年齢が漠たる不安を大きくするのではありません。年齢を重ねることは知恵を大きくしているのです。何でもかんでも年齢のせいにするのは止めようと言いたい今日この頃です。

 

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