●挑戦・・・その先に
もういい年だから、どうせうまくいかないから、敢えて無理しなくてもいいから、かっこ悪いことは嫌だから・・・私たちの周りにはたくさんの言い訳が存在しています。
「上司や先輩を見ていれば、自分の行き先はだいたい分かりますよ」ー― 私より若い世代の研修でよく聞く言葉です。確かに、私が若い頃には、組織にはロールモデルがいて、自分の出発地点と現在の位置が把握できれば、おおよその自分の行き先は分かりました。
でもです。今はそれが通じない時代だと思うのです。どこの大学を出ようと、どこの組織に入ろうと、行き先は不透明です。上司や先輩、ましてや親世代はロールモデルの参考にもならないのです。
自分で情報を集めて、自分で考え、自分の選んだモノに挑戦するしかないと思うのです。これは若い世代だけでなく、あらゆる世代に必要なことです。
踏襲しない、出来ないという状況、環境は厳しいものがあります。けれども、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という世界からの脱却は魅力的でもあります。
元々、私達女性にはロールモデルが少なかったし、それぞれの事情があり、多様性の高い働き方が必要でした。だから私は思うのです。これからは、本当に女性が働きやすくなる時代だと。「今まで」に縛られず、自分で挑戦して、失敗をそれほど恐れない、怖がらない私達女性の出番だと。
「女性活躍推進」といった大上段に構えた掛け声に踊らされず、挑戦する心地よい世の中を、自分でつくる時代です。