倒れて2か月、ドクターから「これ以上身体の動きは良くならない。元に戻ることはない」と宣告されました。まだ車椅子での生活でしたし、左手は自分の意志ではピクリとも動きませんでした。もう少し良くなるといいなと思っていた時期でした。

 

絶望はありませんでしたが、THE ENDの文字が浮かびました。

それからのリハビリは何をやってもうまくいかず、1週間後自主退院しました。

 

その後、さまざまな専門分野の方たちに会い、「ここで終わりではなさそうだ」と思うようになってからは、少しずつですが、体調もリハビリの成果も良くなっていきました。

 

私なりに思うのは、「成果は自分のイメージとイコール」なんだということです。人の行動は環境や他者の影響をうけますが、一番自分に影響を及ぼすのは「自分の思い」なんだと思うのです。

 

体調も気分も仕事も、全ては自分がイメージしていることに終結するのです。

例えば杖歩行の私が、「この道はでこぼこで歩き難そうだし、怖いな」と思うと足がこわばって歩きにくくなります。昨日はスイスイ歩けた道も、今日は歩けなくなります。

 

私たちは脳に従います。つまり、自分のイメージに従うのです。逆に言えば、自分次第で、考え方次第で、自分を取り巻く環境は変わりますし、現状は大きく変化するのです。

 

部下指導に悩んだり、人生の先行きに迷ったり、私たちはたくさんの問題や課題を抱えています。

でも時には、真剣に悩まず、少し違う視点で、悩みを考えてみませんか？ 自分を明るくだましてみませんか？

 

きっと道は開けます。変われます。私でも車椅子の生活から脱出できました。「きっと明日は今日より良くなっている」と明るく自分をだましてみた結果です。