おしゃれな写真家
一昨日は倒れたことも知らせていなかった、馴染みの小料理屋さんに挨拶に行きました。池袋駅から少し離れた所にあって、佐渡出身のご主人と台湾出身の奥さんが二人で切り盛りしているお店です。ご主人は無口だけど笑顔が優しい人で、奥さんは明るく社交的な美人で、申し分の無いお二人のコンビです。とても美味しい良い店です。
20年ぐらい前に当時の会社の先輩から紹介され、人を連れて行きたい、紹介したいお店の代表格です。青梗(ちんげん)菜とカニの炒め物や米茄子、中トロ、何を食べても美味しく、帰りにお土産に持たせてくれる田作りも絶品です。この日はこれから共同で新規分野の仕事をする人と一緒に行きましたが、ご主人は私の体を心配して、手作りの「柿酢ドリンク」をビンに詰めて下さいました。奥さんも「気持ちを折らないで明るくしていてね」と何度も励ましてくれました。嬉しい限りです。
カウンターで隣り合わせた一人の男性と初めてお話をしました。齢72歳で6年前に脳梗塞を発症した人でした。彼も私と同じ左半身の麻痺があったそうです。足はまだ少し不自由ですが、左手は本当に麻痺していたの?というぐらい動いていました。美味しそうにお酒を飲みながら、「動かなかったら、要らないからお前(左手)をちょん切るぞ!ってぐらい脅かしながらリハビリをしなさい」と言っていました。
教科書の写真を専門に撮られている会社を経営されていて、中高の教科書ではシェア80%だとおっしゃっていました。おしゃれで、話が面白く、他にも病気を抱えているけど明るくて、ともかく面白い人と出会えました。
何故か私の連れを、良く似ている知り合いが居るからと言って「木村さん」と連呼し(名前は難波さんなのに)、三回目の20歳下の奥さんのことを照れながら話していました。70歳を超えてもこんな年の重ね方なら良いなと思わせる人でした