スライム
スライムをご存知ですか?「ひんやり・ぐんにゃり・ふしぎな物体」という謳い文句で流行った子供の玩具です。今、写真のように左手で握っています。その左手は人差し指と親指は少し動くようになったのですが、残り3本の指と掌(手のひら)はまだ動きません。
動かない体は不便なだけでなく、使わずに放っておくと徐々に感覚を失い、硬く固まってしまいます。たとえ健康人であっても筋肉や関節は使わないと萎縮や拘宿が起こり、正式病名は「廃用症候群」だそうです。そうならないためには、こまめに動かしたり、さすったり、何かに触れたり、温めたりなどしなくてはなりません。
「おがくず」を使って、その中に掌や指を突っ込むのも良いと言われたのですが、急にスライムを思い出し、今日買ってきてもらい、さっそく指や掌で触っています。効果の程は分かりませんが、刺激的な感触です。
倒れた時に救急車で運ばれた三島の病院の介護士の人が、動かなかったけど、感覚もあり、柔らかな私の手を握って、「この状態を維持することが難しいのよ」と言った本当の意味が今やっと分りました。現状維持の難しさを実感しています。
仕事でも、人生でも「もっと、もっと上に行きたい!現状維持では物足りない!」と考えて実行していた私ですが、「現状を維持しつつ、少しずつ上を目指すことの大事さ」が分ってきました。少し成長したつもりになっています。