●自分の無意識にコントロールされる?

 

私は左半身に麻痺があるので、外出する時は杖を使って歩いています。出かける前に、「今日は足の裏の感覚が頼りないな」とか感じてしまうと、一日中、段差や坂道、階段等があった時にうまく対応出来なくなります。

 

逆に、「今日は調子が良いな」とか思うと、多少の段差等はモノともしません。それならば、「いつも良い」と自分に言い聞かせればとよく言われますが、これがどうもうまくいきません。ふと思ってしまうのです。そしてそれにコントロールされてしまうのです。

 

この『ふと』は私の無意識が起こしているものだと思うのです。自分でも気づかずに、この無意識を積上げて大きくさせているのは、日々の様々な体験や気づきであり、自分自身なのです。

 

私は自分の無意識をよく知らないけど、無意識は私のことをよく知っているのです。「こんなふうに思ってはいけない」や「こういう考え方はダメだ」と思い直したことも、自分は忘れてしまっても、無意識は覚えているのだと思うのです。だから『ふと』 出てきてしまうのです。

 

そして行動は、常に「無意識」にコントロールされています。脳は賢いから、いちいち意識しなくても、人の行動の9割以上が無意識に出来るようにしているそうです。例えば意識しなくても、歯を磨けるし、自転車にも乗れます。逆に言えば、自分の行動を全て意識して行うのは難しいことなのです。

 

このことは全てのことに共通だと思うのです。行動だけじゃなく、表情とか言葉だとか、感情もこの「無意識」にたくさんコントロールされています。苦手・得意、嫌い・好き、色々な感情を持っている人に対して、注意深く接しないと、相手にも分かってしまうぐらいこちらの思いが溢れているのです。

 

日頃から、無意識を意識して、その全容を知っておかないと、そして無意識を手なずけないと、と思う今日この頃です。

 

 

 

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