●世界観の違いは、解決が難しい

 

大相撲協会、日大、東京医大、レスリング協会、アマチュアボクシング協会・・・、報道を見聞きしていると「なんで?」という疑問が噴出です。

 

私は、人生 “生涯現役” を推進したいと思っていますが、その大前提は「老害」にならないことであり、現役世代にとって役に立つこと、自分の持っているものを惜しみなく与えることだと思っています。

 

ケチや姑息な考えで、スキルやポジションの譲渡を拒み、成果や成功を自分だけで抱え込むのは、後進の進歩を拒むだけでなく、自分自身の成長の否定に繋がると思うのです。

 

それなのに最近の騒動はなんでしょうか? それぞれの皆さんは主役を張って、その業界を育て、牽引してきた立派な過去があるはずです。良いことや改革も随分としてきたでしょうに。

 

自分の成長を否定しているとは、よもや思っていないでしょう。晩節を汚しているとも思っていないかもしれないし、理解出来ていない輩に闇雲やたらに批判されていると思っているのかもしれません。

 

それよりもなによりも、自分は常に信念に基づいて行動しているんだ!と思っていることでしょう。

 

でもです。この「信念に基づいて」というのが、曲者なんだと私は思います。あの時の自分の信念に基づく行動、自分の世界観は、果たして今も通用するのでしょうか?

 

いつの時代も成果や成功は、その時代の波に支えられています。波というのは、例えば景気もありますし、人々の感情もありますし、歴史の流れも、タイミングもあります。

成果や成功には必ずこの波がついています。偶然に掴んでしまう人もいますし、自分の力で掴む人もいます。

 

言い換えれば、個人の努力も大きいのですが、成果や成功はこの波に大いに助けられていると思うのです。

しかし自分の世界観、築いたものは、その波にはマッチングしていても、変わらずにずっと続くことはありません。波の潮目はいつか変わります。

 

それをベテランは気が付くべきです。いつまでも自分の世界観が通用するということはないのです。それを忘れてしまうと、ごり押しだけの老害になり、これまでの成果さえ潰し、晩年の節操(晩節)を汚してしまうのです。

 

生涯現役は素晴らしいことですが、時代の転換期を迎え、なお且つ人生が長くなった今では、後半戦や晩年にもなると、自分を変えることを意識しないといけないと思うのです。

 

学び直しを行うことで、視界を広げ、自分の立ち位置や役割を理解しないといけないのです。生涯続くことは、生きていること以外何もないと思うのです。如何でしょうか?

 

 

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