●仕事人生を全うする

53歳で脳梗塞になった時、60歳までには一人で生活できるようになりたいと思いました。家族に迷惑をかけることなく生きたいと。

その時に「講師」をここまで長く続けるとは考えていませんでした。講師は数多いるから、不自由な身体の私が頑張らなくても、後任はいると思っていました。もちろん現実もそうでした。

生活には問題は無かったのですが、100%引退と言うのは世間が許してくれませんでした。無理が利くなら社会人としてきっちり働くのが、働きたくても働けない同じ病の人に対する誠意だとも言われました。

53歳で、今までと異なる環境に置かれたからと言って、それを嘆きドロップアウトするのはいけないと私も徐々に思うようになっていました。

「今まで通り」は魅力です。でも齢を重ねたり、アクシデントがあっても、模索すれば自分を活かせる働き方は出来と思うのです。

今の私の目標は下の世代に、「今まで通りで無い働き方」を考えるためのツールを提供することです。人生が長くなった時代を真正面から捉え、60歳で隠居など考えずに、生涯現役、生涯社会と関わる、そんな仕事人生を探して欲しいと思っています。

53歳での思いもよらなかった大きなアクシデント。でもそれが私の二回目の人生を考えさせてくれました。私が考えているツールも誰かの転機になることを目指しています。