納得感と説明

研修でもよく話していましたが、人は自分が納得しないと行動を起こしません。その理由の一つに、行動を起こした後、迷いの気持ちが生じた時に、自分に言える明確な返答が用意されてないと怖くて動けないのだと思います。そして自分が納得して決めたことならそれを正しいと信じます。大事なのは自分に「納得感」をもたらしてくれる「説明」です。

出張帰途の三島で発症して一ヶ月後に東京に戻り診断を受けた時に、リハビリ病院のドクターに「最低でも4ヶ月の入院が必要です」と言われました。でもそれよりも2ヶ月以上早く自宅に戻りました。リハビリ病院のドクターの説明よりも、家人が説明してくれた「これからのリハビリ計画」の方が、説得力があり納得したからです。

昨日友人の子息が就職面談の相談に来ました。昨年まで13年以上担当していた大学の講座を思い出しながら、あれこれ話しをしました。発症後、2時間ほぼ連続で話しをするのは初めてだったので、うまく伝わるか?納得してくれるか?と心配でしたが、彼はある程度満足して帰っていきました。拙いしゃべりでも、一所懸命相手の立場に立って説明すれば伝わることが再確認できて、喜んでいます。

自分にとっては、分りきったことでも、当たり前のことでも、キチンと説明することが重要なのだと思います。人は自分とは皆、異なる経験と価値観を持っているのですから、思い込みで話しをしないことが大事だと改めて実感しました。

 

 

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