●自分を見つめ直す
私が患った脳梗塞は、自分の生活習慣が行き着いた処にある病気です。言わば、日々の「負」積み重ねが招いたものです。
「この病は自分のせいだ」と気づくのも、言われるのも、中々辛いことですが、それが厳然たる事実です。自分で撒いた種ならば、自分で刈り取るしかありませんし、もうその種を撒かないようにしていかなくてはなりません。
「生活習慣病」とはうまい命名です。生活習慣とは「食習慣」「思考習慣」「行動習慣」のトータルですので、自分の生き方に「NO!」を突きつけられると同時に、この病の解決方法も教えてくれています。
でもです。自分を習慣を見つめ直すのは難しいことです。そのためには、様々な知識と情報、判断力と許容力、そして何よりも時間と根気が必要です。
自分を見つめ直すことは、何も病気だけに限らず、全ての場面で重要なことだと思うのです。平成が終わろうとしている今、既定路線という言葉はもはや死語かもしれません。
過去の経験が役に立たない、そればかりか足かせになるという事態が増えています。想定外のことに目をやり、意識を集中しないといけないのではと思います。
「今まではこうだった」という経験を振り回すのではなく、その経験を一から見直す。それが新たな一歩を自分にも周囲にももたらすように思うのです。勇気をもって、自分を見つめ直すことを習慣にするのは如何でしょうか?