●新しいことを始める

新しいことを始めるのはとても難しいものです。なんせ経験が無いことですから。若い頃は新しいものを手に入れたり、新しいことにチャレンジするのはとても刺激的でした。でも中高年になると今まで行ってきたことに執着してしまいます。

経験の上に、その先に未来を見てしまいます。予測できない航路は考えにくいのです。とっくに分かっていた「役職定年」や「転出」、「出向」に絶望を感じてしまうのです。

特に男性の方が新しいことを始めるのが苦手のようです。男性には用意されていた「引かれたレール」、「ロールモデルの存在」が男性から予測不可能なものに対応する力を奪い取っているように感じます。

私の場合も36歳で起業し、殆どすべてのことが「新しいこと」でした。失敗の連続で疲弊する日々が続きました。それでも何とかやってこれたのは「新しいこと」を始めた自分に対する信頼があったからだと思います。

 

そんな私も60代になり、新しいことを始めるのがしんどくなっています。心の声が「仕事人生も終わりに近づいている」とか「ゆっくり下っていけばいい」とか囁くのです。

でもです。ここでその声に従ってしまえば、上の世代と同じようにもう少しで「自分の役割」を失い、自分の未来が見えなくなってしまうと思うのです。

 

今日に対しての『誇り』と明日への『希望』はいくつになっても捨てたくありません。だから無理しても「新しいこと」を始められる自分でいたいのです。