●相談に乗るということ

よく相談されます。でも相談する人は予め自分なりの答えを持っていて、それが「他者からどう思われるか?」もしくは「本当にこの答えでいいのか?」の確認をしたいだけかもしれません。

でも相談に乗る私は、本人が望んでいる答えと異なることを言う傾向があります。一つの選択肢だけでなく、他者だからこそ感じる視点を伝えるのが良いと思ってのことです。けれど、それはあまり歓迎されません。悲しいことです。

最近私は、97歳の女性とフロアーは3階と4階で違いますが、同じビルの中で同居を始めました。彼女はこれからのことを色々相談してきます。自分の答えを持たずに、ストレートに頭に浮かんだ悩みや意見を相談という形でぶつけてきます。そして、どの様な回答でも素直に関心、歓迎してくれます。

毎回手間だなと思いますが、相談に乗っているうちに、自分の中である変化が生まれてきました。それは相談内容の把握が以前よりも早くなって、答えも多岐に渡るようになったのです。研修講師として相手の立場に立ってという従来のスタイルより、一歩踏み込んだことが浮かんでくるのです。

ここで思ったことは、管理職も同じで、相談に乗ることは、部下や後輩、同僚の為だけではなく、一番は自分の成長、もっと言えば、気づきの幅を広げるということです。

悩んでいる、考えあぐねている、という人として大事な時間を共有できる存在でいられることは素晴らしい機会(チャンス)を貰っていることなんです。