▼「注文をまちがえるレストラン」

 先日、テレビ番組の敬老の日特集のコーナーで見たニュースですが、期間限定で「注文をまちがえるレストラン」というのがオープンしたようです。
まるで宮沢賢治の「注文の多いレストラン」を想像させるネーミングですが、このレストランは文字通り注文を間違える可能性のある、軽度の認知症の方たちがスタッフとして働くレストランでした。

 

実験的な取り組みとして行われたプロジェクトのようでしたが、私が何より心引かれたのは、映像で見たスタッフとお客様達がとてもいい笑顔でコミュニケーションをとっている姿でした。
もちろん、そういう特徴のあるレストランであることを知った上で来てくださっているお客様ばかりだと言うこともありますが、スタッフは楽しそうに仕事をしており、お客様もちょっとドキドキしながら料理が届くのを待ち、料理が間違っていても、間違っていなくても、それをネタにしたスタッフとのコミュニケーションを楽しんでいるようで、見ていてとても温かい気持ちになりました。

 

もちろんレストランである以上は対価に見合う料理が提供される訳ですが、もしお店の名前のように注文を間違えたとしても、それもかえってお客様が楽しむことができるレストラン。
一般のレストランでは、今のところこうはいきませんが、いずれ来る超高齢化社会においては、ひょっとしたら人が対応するレストランではこれが当たり前の姿になるのかもしれません。
と、いろんなことを想像させてくれるニュースでした。

 

★環境が変われば価値観も変わります。これからは商品を提供するだけでなく、何をもってお客様に楽しんでいただくか?直接、お客様と対面する店舗はもう一度、考えてみていただきたいと思います。

 

「えへっ、まちがえちゃった!」
と言っているような、お店のロゴマーク

 

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