■働き方改革の本質

政府は、地方創生、女性活躍、1億総活躍、そして働き方改革と、何かに怯え、駆り立てられるかのように、次から次へと目玉政策を打ち出します。

それは、日本の将来に大きな危機感を抱えているからです。国は新しい社会制度へ、国民は新しい人生設計へと、大胆にシフトチェンジしなければ、国も国民も同時に行き詰まってしまうという危機感です。その趣旨は次の通りです。

「人生100年時代」と「人口縮小社会」が確実な現実となって現れる。

高齢者の更なる高齢化、現役世代の縮小に対応するため、高齢者は75歳以上、年金支給開始年齢も引き上げ、高齢者優遇から全世代型の社会保障へ転換する。

人生の長期化、AI・グローバル化に対応するため、何度でも何歳であっても、学び直しをしてチャレンジする人生設計へ転換する。国はそれを支援する。

生き残っていくには変化対応が不可欠、そのための働き方改革なのです。合言葉はポスト2020。2019年は新天皇即位と新元号、2020年は東京五輪・パラリンピック。祭りの後には厳しい事態が待ち受けている ー これから2年が勝負どころです。

政府には政府の考え方がありますが、私はこんな風に働き方改革の本質を捉えています。

最も大切なのは、自分がどう生きたいか。その先に見える姿として、「いい人生だったと思える自分が存在している」ことが決め手となります。これを明確にイメージし、そこに至るまでの道のりを逆算して考えればいいのだと思うのです。働き方改革はイコール自分の人生を考えることですから。

第一に、自力でゴール地点までたどり着く。

ボケたり・寝こんだりしない。でも現実は、「平均寿命ー健康寿命=医療・介助期間」が平均10年。これをゼロにするのが長寿時代の新たな課題。その解決策はある。

第二に、自分のやりたいこと&役に立つことをする。

やりたいこと、好きなこと、得意なことをパートナーシップでやっていく。何らかのかたちで人や社会の役に立つ。この一番生産的で幸福な人生に向かって舵を切る。

ゴールの姿をイメージする。頭と体の耐用年数を飛躍的に伸ばす。自分のやりたいこと&役に立つことをやっていく。それが最強の働き方改革だと思います。

最強の働き方改革を実現するためには、やっぱり「学び直し」が不可欠です。

不安や悩みの正体、健康寿命と職業寿命、これからの時代、前提や常識の転換、新たな価値観、新・三種の神器、人生のプロジェクト化、人間関係とパートナーシップ、人生の棚卸しと真の自分、自分のやりたいこと― これらのことを知って・掴んで・活かします。大事なことは、現実から逃げないで考えることだと思うのです。

そして、不要なことを捨てます。将来への漠たる不安、妬みや恨みといったネガティブ感情、解決しようのない悩み、無駄な時間や付き合い、臆病な気持ち ― こういったものをバッサリ切り捨て、やりたいことに専念できるように整えることが大切です。

ぜひ皆さんも、自分なりの最強の働き方改革に取組んでください。

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