■人生は十八番勝負だった!

 「上の世代」(戦前・戦中生まれ)の多くの人たちが、長くなった人生の途中で、医療・介助生活に入っています。この事態を反面教師とするために、1937年(S12)生まれ、今年80歳の男性を事例に検証してみます。下の図をご覧ください。

さて、14日から大相撲五月場所が始まります。稀勢の里の復調具合、弟分高安の大関取りなど、見どころ満載です。そこで、事例に挙げた男性の人生を十五日間の大相撲になぞらえてみました。



彼はわが人生75年と考えたので、一日は5年に当たります。十二日目を終えた時点(55歳、当時の定年)で七勝五敗。納得できる成績でした。十三日目は何とか勝ったのですが、十四日目(65歳)から体力・脳力がつるべ落としに低下して連敗。それでも八勝七敗で勝ち越しました。ひと安心です。

ところが、千秋楽を告げるはね太鼓が鳴りません。十六日目があったのです。しかし、土俵に上がる体力・気力は残っておらず勝負を棄権。不戦敗で八勝八敗に。途中休場すると、取組から除外されます。しかし、人生は十七日目へ続きます。



人生90年と考えると、最初から十八日間、十八番勝負で組み立てられます。45歳で十日目、60歳で十三日目、70歳で十五日目。十五番取り終えて、七勝八敗の負け越しであっても、あと三番あります。ここからが正念場なのです。

相手は疲労困憊、満身創痍かもしれません。土俵に上がり続け、やり抜けば十勝も可能です。それに、もしかしたら十九日目を迎え、十一勝するかもしれません。

人生、最後は体力勝負です。中日(なかび)を過ぎた45~60歳の期間に、「体と脳の耐久力」を1ランクアップさせて、長丁場対応にしたいものです。


参考:1937年生まれの有名人(敬称略)

○現役では、加山雄三、伊東四朗、笑福亭仁鶴、浅井慎平、平尾昌晃、コシノヒロコ、養老孟司、桐島洋子、森喜朗、河野洋平がいます。元氣組です。同年全体の2割でしょうか。

○既に亡くなった方では、江利チエミ(45歳没)、美空ひばり(52歳没)、小渕恵三(62歳没)、小林千登勢(66歳没)、阿久悠(70歳没)、稲生和久(70歳没)、緒方拳(71歳没)、横沢彪(73歳没)、杉原輝雄(74歳没)・・・。

 

 

 

 

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