■『コロナ後』の社会

改元から丸1年経ちました。令和1年(8か月間)は、ラグビーW杯、台風・豪雨の自然災害、消費税増税などありましたが、年明けの令和2年になって中国に端を発した新型コロナウィルスの感染が広がり、収束は見通せません。4月7日には “緊急事態” 宣言が出され、「社会のあり方に問いを立てるような事態」が起きています。

当面は、社会的距離(Social distance)を保ち、人との接触を極力減らすことで、感染封じ込めに尽力しなければなりません。ですが私達は、このステイホーム(Stay home)を、これからの時代を掴み、この時代を生きていく自分と向き合う絶好の機会としたいものです。

そうすれば、『コロナ後』の日本社会は原状復帰ではダメ、「コロナ前」に戻してはいけないことが分かります。元々、令和2年の2020年は日本の『第二創業期』スタート年で、1945年から始まった「第一創業期」を終え、日本をもう一度創り直そうという年なのです。

「少子化と人口減少社会」「人生の長期化と超高齢社会」「AI化とデジタル社会」、そして「世界における日本経済の地盤沈下と事業構造の転換」への対応に迫られているからです。

つまり、「少子化による働き手不足、人口減少による国内マーケット縮小」「人生の長期化による高齢者増と年金支給肥大、健康寿命伸び悩みによる医療介護費肥大」「デジタル転換への遅れ、閉鎖的な日本型雇用慣行による社会全体の生産性(労働流動性、新陳代謝)の低さ」という “非常事態” なのです。

世界的なコロナの “緊急事態” はいずれ収束しますが、この日本社会の “非常事態” は私達日本人の手で『国のかたち』&『私達の人生』を変えなければ永遠に収まってはくれません。

国のかたち(骨格)を変える際の、キーワードは次の3つです。
高齢者の再定義・・・高齢者は65歳からを、『75歳、いずれ80歳から』へ。
中高年と女性の活躍・・・『75歳や80歳まで現役、生涯現役を目指す』社会へ。
生産性の向上・・・伸びる産業に人材を移動させて、社会全体の生産性を上げる。

そして、私達の人生(仕事観・人生観)も変えなければなりません。キーワードは2つです。
職業寿命の延伸・・・現65歳を、75歳や80歳まで伸ばす。生涯現役もあり。
健康寿命の延伸・・・現75歳を、90歳や95歳まで伸ばす。ピンピンコロリへ。

日本社会が持続的に生き残っていくためには、私達が長期化する人生を充実させるためには、どう考えても、これらのキーワードは外せないと思います。皆さんはどう思いますか。

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