●ゼロベースで考える難しさ

 

時々刻々と変化する状況や想定外の状況に直面したとき、役立つ知恵として「ゼロベース思考」があります。思い込みや先入観を排除して、ゼロベースで考えることの重要性はいつも研修で話しています。

 

でもゼロベースで考えるのは、とても難しいのです。それは、私たちは自分の持っている常識や過去の成功体験などに手厚く守られていて、これによって、することを決めているからです。

 

ですから、そうした既成概念や今までの思考回路を取り去って、まったくの白紙状態で考えることは中々できません。特に、年齢を重ねると難しいのです。

 

研修で若い人たちには、「これまでのやり方や先入観を疑うことで、今まで考えつかなかった斬新な考え方や問題解決策を導き出すことが可能になる」「不要になった知識を残しておくと自分の頭で自由に発想する妨げになる」言っていますが・・・。

 

例えば中高年の社員と若手社員、男性と女性、役職者とそうでない社員のコミュニケーションギャップはこのゼロベース思考で埋めることもできます。

ゼロベースで相手の立場になり、自分ならどうするかを考える。それは知的なチャレンジであり、相手を理解する知恵でもあるのです。

 

今、当社は新たな提案を考える時期です。こういったときには、スパッと過去の実績や成功体験を一旦横に置いて試行錯誤しなくてはなりません。今という時代環境、そして当社ならではの使命もきちんと掴んで考えることも望まれます。

 

そうでなければ、問題提起がズレてしまいます。それでは新たな提案をする意味がありません。このように思いながら、難しい課題と日々格闘しています。とても疲れます。

 

でもです、人や社会に必要とされるには避けては通れないことなのです。難しいと立ち往生したり、逃げ出したりせず、生涯現役をやり遂げる人間力を培うためにも、ゼロベースで考えることを大事にしてチャレンジしています。 

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