リハビリテーション

私は今リハビリ中ですが、倒れる前に思っていたリハビリの意味と実際が随分違っていました。今日はそれについて書きます。

リハビリと聞くと「機能回復訓練」と思う方が多いと思いますが、現在では、「障害を持った人が人間らしく生きる権利の回復」。つまり、「全人間的復権」と考えられています。機能回復訓練はこの大きな目的を達成するための一つの手段なのです。他にも色々すべきことは多いのです。でもリハビリを始めた時の私は一日も早く手と足が動くようになりたい、そのためにはどうすれば良いのかを知りたいという一点だけに思いを集中していました。

ですから、片腕だけでの着替えやお風呂の入り方の訓練は無駄だし、嫌だと思っていました。なぜなら、失った機能を取り戻したいのに、片腕で生活できるように練習するのは、失った機能が取り戻せないことを前提としている様な気がして…、そう思うと絶望的な気持ちになり、悲しい日々を過ごしていました。

足の代わりは車椅子があるし、私は初めから車椅子を人一倍上手く操れたので、歩けるようになるよりも、左手が動けるようになりたいと切望していました。

でも倒れて3ヶ月近く経った今では、片腕で殆どのことが出来ます。そして、手も大事ですが、やはり立ち上がること、どんなに上手く車椅子を操作出来ても、自分の足で歩ける可能性があるなら、一歩一歩努力すること、出来ること(歩くこと)から始めることが大事だと分かりました。

リハビリを通じて、学んだことは、自分の人生を大事にし、感謝する気持ちを持つこと、そして自分の可能性を信じることです。リハビリテーションは、例え障害を負っても、自分の目標を持って人間として明るく前向きに生きていくことを支援するものなのです。

 

12月下旬 不安を抱えリハビリを始めた頃の様子

 

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